shonblog’s diary

日々感じたこと。日記。思想。精神。宗教。自然と人。人間の構造をわかりにくい文章で探求していきます。

一羽の雀が落ちるのも神の摂理

 久しぶりに本を読んだ。近頃は、スマホやパソコンでネットニュースを見たり、YouTube用の動画を編集したりと何かと電子データばかりを目にする毎日だった。ネットに書かれている記事や知識は自分の知りたいことをピンポイントで得られるというメリットはあるが、体系的な知識という面ではデメリットである。情報が断片的で文脈に欠けている部分が多いからである。それに対して、本は、起承転結がはっきりしており様々な視点でテーマを語っているため体系的に学習することができる。物事は断片的にはわからないことがほとんどだから、前後の文脈と合わせてストーリーで学ぶことが深い理解へと繋がる、と個人的には思っている。

 今はシェイクスピアハムレットという劇作を読んだ。もう何回も読んでいるがまた読んだ。このシェイクスピアという人物が書く文章は正に魔法。巧みな言葉使いと全体の構成は独特で唯一無二といった感じがする。とにかく彼の作品を目にした瞬間、革命が起きる。それは莫大な情報量であるインターネットのどこにも書かれていない。今までは何者でもなかった人物を何者かにしてしまう魔法が彼の作品の中には現れている。自信がない人にはぜひ呼んでほしい。おそらく見る世界が変わる。今までは奥深くに隠れていた才能を呼び起こす力を持っている。

 

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

「簡潔こそが叡智の心臓」

「劇というものは、いわば、自然に向かって鏡をかかげ、善は善なるままに、悪はあくなるままに、その真の姿をえぐり出し、時代の様相を浮かびあがらせる」

「一羽の雀が落ちるのも神の摂理。来るべきものは、いま来なくとも、いずれは来る、いま来れば、あとには来ない、あとに来なければ、いま来るだけのこと、肝腎なのは覚悟だ。」