天才と凡人を分けるたった一つの法則
「日本騎兵の父」と称され陸軍大将の秋山真之という人のいい言葉を見つけた。
「明晰な目的樹立、狂いのない実施方法、そこまでは頭脳が考える。
しかし、それを水火の中で実施するのは、頭脳ではない。性格である。
平素、そういう性格をつくらねばならない。」
「海軍とはこう、艦隊はこう、作戦とはこう、という固定概念がついている。
恐ろしいのは固定概念そのものではなく、固定概念がついていることも知らず
平気で司令官や艦長室のやわらかいイスに座り込んでいることだ。」
「あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を読めば、諸原理、諸法則はおのずから
引き出されてくる。
みなが個々に自分の戦術をうちたてよ。
戦術は借りものではいざという時に応用ができない。」
「人間の頭に上下などない。要点をつかむという能力と、
不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ。」
天才と凡人の差でよく言われるのは、単純に頭がいいからと言うが、そうは思わない。
それなら凡人でもある程度の域まで達することができる。重要なのはその先である。
そこから先は、感性や意志の問題である。強い情熱や自分自身を信じる力。
凡人は未知のものに怯え、天才は未知のものに立ち向かう。
シェイクスピアの有名な言葉、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。」
まさにこれ、天才と凡人を分けるたった一つの法則は。