shonblog’s diary

日々感じたこと。日記。思想。精神。宗教。自然と人。人間の構造をわかりにくい文章で探求していきます。

”人間”とはなにか=”自然”とはなにか

 この5年間、この地で生活し、仕事に打ち込み、心ここにあらず、といった日々を送ってきたのかもしれない。自分自身の中心点を完全に見失っていた。高校のときの進路相談で、僕は、「人のためになるような仕事をしたい」と言ったことを再び思い出した。そうだ、”人”なんだ。このことが僕が見失っていたものだった。人を喜ばせたい。楽しませたい。これが僕の中心点だった。その後、大学に行き、植物の勉強とともに図書館に閉じこもり、そもそもの”人”とはなにかを理解するために心理学や宗教などの方面について、深く入っていった。人間とはなにかという問いは、偶然にも自然とはなにか、という問いとぶつかっていった。そこで、宇宙にも興味を持ってアインシュタインや物理学者にも興味を持った。そうやって、農業という職業を選び、自然と人間の繋がりとはなにか、この問いが僕のテーマでもあった。そして、植物を通じて、僕は必死に自然に近づこうとしていった。自然はとても深く広く、僕を飲み込んでいった。そこで、しだいに自分という存在が消えていった。僕の性格も中心もすべて自然にかえっていったようだった。

 ただ、ふと人間に戻ってきた場合、人間である以上、人生を歩いていかなくてはならない。人間とは選択する動物である。その選択する過程や選択肢は、自然が提供する。個人は胸のうちに自然の宇宙を有している。その自然は、一つであり、個人差はない。これを共有することを幸せと呼ぶ。そして、みな幸せを求めている。その幸せはみんな胸のうちに秘めている。人との関わりでそれはあらわとなっていく。人間の言語ではなく、自然の言語をもって、人との関わり、人を喜ばせ、自分自身を喜ばせることによって自然の宇宙を共有していきたい。

                                                                                                                                        19.12.01